みなさんは、シイタケを食べたことがありますか?
お味噌汁や炒め物、煮物などで見かけることが多いきのこですよね。
ちょっと苦手だという人もいるかもしれませんが、実はシイタケには私たちの体にとって、とても大切な栄養がたくさんつまっているんです。
今回の記事では、シイタケの効能や、体にやさしい食べ方について、わかりやすくお伝えしていきます。
シイタケとはどんなきのこ?
まず、シイタケとはどんな食べ物なのか、基本的なところから見ていきましょう。
シイタケは「きのこ類」のひとつで、日本では昔から親しまれている食材です。
木の幹や原木(げんぼく)という丸太などから生えてくる天然のシイタケもありますし、スーパーで売っているものの多くは「菌床栽培(きんしょうさいばい)」という人工的に育てたものです。
シイタケの特徴は、味がしっかりしていること。
特に乾燥シイタケは、うま味成分がぎゅっとつまっていて、料理の味をぐっと引き立ててくれます。
そんなシイタケは、料理に使いやすいだけでなく、体にもとっても良い働きをしてくれるんです。
シイタケの効能と食べ方をくわしく解説!

シイタケの栄養成分
シイタケに含まれる主な栄養は、以下のようなものです。
- ビタミンD
骨を強くする働きがあり、成長期の子どもにはとくに大切な栄養です。
日光に当たると体の中で作られますが、食べ物からとるのも重要です。 - 食物繊維
おなかの調子をととのえて、便秘を防いでくれます。 - エリタデニン
血圧やコレステロールを下げる効果があると言われています。
生活習慣病の予防にもつながります。 - レンチナン
がんの予防効果が期待されている成分で、免疫を高めてくれるはたらきもあります。

シイタケの効能
シイタケの効能はたくさんあります。
代表的なものを紹介しましょう。
- 免疫力アップ
レンチナンが免疫細胞のはたらきを活発にして、風邪やインフルエンザにかかりにくくしてくれます。 - 骨の健康を守る
ビタミンDがカルシウムの吸収を助けてくれるため、骨を強くして、成長期の骨の発達にも役立ちます。 - 生活習慣病の予防
血液中のコレステロールや中性脂肪を減らし、動脈硬化や高血圧の予防に効果があるとされています。 - おなかスッキリ効果
食物繊維のおかげで、腸内環境がよくなり、便通が良くなります。
おいしくて体にやさしいシイタケの食べ方
では、シイタケをどんなふうに食べれば、その効能をしっかり受け取れるのでしょうか?
いくつかおすすめの食べ方を紹介します。
■ 焼きシイタケ
かんたんに作れておいしい食べ方です。
シイタケのかさの裏側を上にして、魚焼きグリルやフライパンで焼くだけ。
しょうゆをちょっとたらすと、とても香ばしくて美味しいです。
■ 味噌汁に入れる
出汁(だし)がよく出るので、味噌汁がグンとおいしくなります。
生のシイタケでも、乾燥シイタケでもOKです。
■ 乾燥シイタケを戻して煮物に
戻し汁も栄養たっぷりなので、捨てずにそのまま煮物の出汁として使えます。
特に筑前煮などによく合います。
■ シイタケステーキ
大きめのシイタケをバターやオリーブオイルで焼き、塩コショウするだけでも絶品です。
肉厚でジューシーなので、おかずにもなります。
シイタケの保存方法とちょっとしたコツ
シイタケをおいしく、栄養たっぷりに食べるには、保存の仕方にも気をつけたいところです。
冷蔵保存するなら紙袋に
ビニール袋に入れると湿気がこもって傷みやすくなります。
キッチンペーパーや紙袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に入れるのがおすすめです。
冷凍もできる!
実はシイタケは冷凍すると、うま味成分が増えると言われています。
石づきを切り落として冷凍しておけば、使いたいときにすぐ料理に使えて便利です。
乾燥シイタケは水で戻すときに注意
一晩じっくり水につけて戻すと、うま味と栄養がしっかり引き出せます。
早く戻したい場合は、ぬるま湯でも大丈夫ですが、風味が少し弱くなるかもしれません。
「シイタケの効能と家庭でできるおいしい食べ方とは!」まとめ
シイタケは、ただの「きのこ」ではありません。
免疫力を高めたり、骨を丈夫にしたり、おなかの調子を整えたりと、健康にいいことがたくさんあります。
料理の仕方もシンプルなものが多く、苦手な人でもちょっと工夫すればおいしく食べられるはずです。
苦手だと思っていたシイタケが、実は好きになれるかもしれません。
今日の食卓に、シイタケをひとつ加えてみてはいかがでしょうか。
きっと、体も心も元気になりますよ!