【ヴィランの言い分】トビの習性と賢さの秘密をわかりやすく紹介!

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みなさんは、空を見上げたときに輪を描くようにゆっくり飛んでいる大きな鳥を見かけたことはありませんか?

その鳥こそ、日本全国の空でよく見られる「トビ」です。

鳶(とび)という漢字で表記され、猛禽類(もうきんるい)というグループに分類される鳥の仲間です。

トビは田舎でも都市でもよく見られ、実は人間の生活とも深く関わりをもっています。

しかし、私たちの身近にいるわりには、その暮らしぶりや習性についてはあまり知られていません。

今回は、この「トビ」について、習性を中心にわかりやすく紹介していきます。

空の生き物の生態を知ることで、自然とのつながりをもっと感じられるようになるかもしれません。

目次

トビってどんな鳥?どこにいるの?

まずは「トビ」がどんな鳥なのか、基本的なことからおさえておきましょう。

トビは、日本全国の山、川、海岸、都市、公園など、非常に広い範囲に生息しています。

体の大きさはおおよそ全長60cm〜70cm、羽を広げると150cmを超えることもある大型の鳥です。

くちばしが鋭く、足には太いかぎ爪があり、上空から見下ろして獲物を見つける目はとても良く、まさに「空のハンター」といえる存在です。

しかし、タカやワシと違い、トビにはある大きな特徴があります。

それは、「雑食」であること。

つまり、さまざまな食べ物を食べる性質があるのです。

トビの習性を詳しく見てみましょう

ここからは、トビの代表的な習性について、5つのポイントに分けて紹介していきます。

食べものへのこだわりが少ない!?トビの食性

トビは他の猛禽類と比べて、食べるものの種類がとても多い鳥です。

生きた小動物や魚をとらえることもありますが、それだけでなく、人間が出したゴミ、肉の切れ端、食べ残しまで食べてしまいます。

特に、漁港やキャンプ場、バーベキュー場では、トビが食べ物を狙って飛びまわる姿をよく見かけます。

ときには、人間の手から食べ物を奪っていくこともあります。

観光地で「おにぎりをとられた!」という話もよくありますね。

このように、トビは人間の生活圏に適応した食性をもつ、たいへん柔軟な生き物なのです。

 空中をスイスイ飛ぶ能力と独特の飛び方

トビは「滑空(かっくう)」という、羽ばたかずに風にのって飛ぶスタイルを得意としています。

上昇気流をつかまえることで、体力をあまり使わずに長く空を飛び続けることができます。

その姿はまるで空に描かれた大きな円のようで、とても優雅です。

また、トビの尾羽(おばね)は少しV字型に見えるのが特徴で、飛んでいるときの見分けポイントになります。

なわばりと集団性:単独と群れのバランス

トビは基本的には単独行動をとりますが、食べ物が多い場所では何羽ものトビが集まることもあります。

特に冬場には大きな群れになることもあり、「集団ねぐら」といって、数十羽〜百羽以上が同じ木で眠ることもあります。

また、自分のなわばりを守るため、他のトビと争うこともありますが、比較的温厚な性格の個体も多いです。

地域によって性格に違いが見られることもあります。

子育ての季節と巣づくりの工夫

トビの繁殖期は春から初夏にかけてです。

木の高い場所や崖の上などに、大きな巣を作ります。

巣の材料は、枝や草、時にはビニール袋やプラスチックなどの人工物まで使われることがあります。

親鳥は、ヒナに食べ物を運んだり、雨やカラスから守ったりと、かなり手をかけて育てます。

ヒナは約1か月で飛べるようになり、少しずつ自立していきます。

声の特徴と仲間とのやりとり

トビの鳴き声を聞いたことがあるでしょうか?

「ピーヒョロロロ~」という甲高く、どこか哀愁を感じさせる声が特徴です。

この声は、なわばりを主張したり、仲間とコミュニケーションをとったりするために使われています。

高いところからよく通る声で鳴くため、姿が見えなくても声で存在に気づくことができます。

トビと人間の関係、そして注意点

トビは非常に適応力の高い鳥で、人間の生活圏にもどんどん進出しています。

これは、自然の中のえさ場が減ったことや、都市にエサが豊富なことが原因です。

しかし、その一方でトビが「人の食べ物を奪う」存在としてトラブルになることも増えています。

観光地などでは、トビへの餌やりが禁止されている場所もあります。

また、トビにエサをあげると「人間はエサをくれる存在」と学習してしまい、さらに接近してくるようになります。

これは野生動物にとっても人間にとっても良くないことです。

自然との距離感を大切にしたいですね。

「トビの習性と賢さの秘密をわかりやすく紹介!」まとめ

トビは、空を自由に飛ぶだけでなく、人間の生活にも意外と近いところで生きている鳥です。

雑食性で、魚や動物の死がいだけでなく、人の出すゴミまで食べるたくましさがあります。

空中を滑空する飛び方は体力を節約する工夫であり、V字型の尾羽や「ピーヒョロロロ~」という鳴き声にも特徴があります。

さらに、巣には自然の素材だけでなく人工物まで使うという柔軟さも見せます。

こうした習性から、トビはとても頭がよく、環境への適応力が高いことがわかります。

もし公園や海辺でトビを見かけたら、飛び方や鳴き声、行動をよく観察してみましょう。

身近な自然をじっくり見ることで、新しい発見がきっとあるはずです。

空を見上げる楽しさが、今よりもっと増えるかもしれません。

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