6月12日のソフトバンク戦で、リチャード選手がエンドランのサインを完全に見落とし、それが直接の原因となって2軍降格(登録抹消)が決定しました。
打撃成績の低迷に加え、戦術理解不足のミスが重なり、「ボーンヘッド(痛恨ミス)は許されない」との判断に至りました。
■降格の直接的な理由
エンドラン見落とし
6回、無死一塁の場面で送りバントやヒッティングではなく「エンドラン(走者・打者同時走塁)作戦」のサインが出されたものの、リチャード選手はその意味を察知せず、初球を見逃してしまいました。
その結果、走者が盗塁死となり、チャンスを逸してしまった場面が阿部慎之助監督の逆鱗に触れました
シーズン成績の低迷
トレードで巨人に移って以降、打率.095、本塁打2本と、パワーヒッターとして期待された存在感を示せず、状況に応じた対応力にも疑問符が付きました。
■背景と首脳陣の判断
阿部監督の言葉
「打つ打たないの問題じゃない。ボーンヘッドは許されない。チームがどうしたら勝てるか考えてほしい」と、戦術に対する理解や集中力の欠如は厳しく処されるという姿勢が示されました。
首脳陣の信頼
練習熱心で声かけも積極的なリチャード選手には、当初から大きな期待が寄せられていただけに、そのサインミスは予想以上に重く受け止められたようです。
■背景と首脳陣の判断
2軍での出直し
選手登録抹消後、リチャード選手は「勝てるように、打てるようになる」と話し、ファームで自分の調子や野球勘を再確認しようという前向きな姿勢を見せています。
メンタル面の成長が課題
巨人加入直後の鮮烈なデビュー(合流初日に本塁打)とは裏腹に、継続的な結果を出せない現状にあります。その裏には、プレー以外での野球IQや試合運びの部分での課題があると言えるでしょう。
■まとめ
リチャード選手は「パワーを期待される新戦力」として大きな注目を集めながら、肝心の場面で戦術を読み違える致命的なミスを犯しました。
その結果、チームの信頼を失い、2軍降格という厳しい現実に直面しています。
ファームで再び自分を見つめ直し、戦術理解と基本に立ち返った野球へと修正することができれば、1軍昇格も見えてくるのではないでしょうか。